フリーアナウンサーの清水健さん(2025年6月現在49歳)は、2015年2月、「最愛の妻・奈緒さん」(享年29)を乳がんで亡くしました。
清水さんは、生後3か月の息子を抱えて“父と母”という二役をこなす日々を歩み始めました。
当時キャスターとして華やかに活動していた彼ですが、愛する妻を失ったその涙と決意は、彼自身だけでなく、多くの人の共感と感動を呼びました。
本記事では、そんな清水健アナの子育て奮戦記に迫っていきます。
清水健アナが子育て?

「清水健アナが子育て?」という突拍子もない見出しを見てどう感じましたか?
人生にはいろいろなことが起きます。
清水健アナウンサーは最愛の妻、奈緒さんを癌でなくしました。
彼は、シングルファーザーとして息子と歩む日々を選びました。
元読売テレビアナウンサーの清水健さん(43)は同局の看板ニュース番組のメインキャスターを務めていた2015年2月、妻の奈緒さん(享年29)を乳がんで亡くし、シングルファーザーになった。
引用:スポーチ報知
長男は当時、生後3か月。
清水さんはそれでもすぐに番組に復帰し、育児にも仕事にも全力で向き合っていましたが、約2年後に同局を退社する決断をしたのです。
最愛の妻が残した生後3か月の息子

すでに妊娠中に奥様の乳がんは分かっていたのですね。
亡き妻の奈緒さんは、妊娠中に乳がんと診断され、夫婦で「命よりも子どもを」
と考え出産を選びました。
2015年2月2日、番組出演を休止し献身的に看病しましたが、2月11日、息子さんが生後112日目に永眠されました。
清水アナの妻・奈緒さん(享年29)は、2014年3月に妊娠がわかる。しかし、同年4月30日、奈緒さんの左胸の下の脇に近い部分に乳がんが見つかった。奈緒さんは、出産を選択。2014年10月に長男が誕生したが、奈緒さんの体は病魔に蝕まれていく。そして、2015年2月11日、奈緒さんは息を引き取った──。
引用:NEWSポストセブン
夫である清水健さんは病床の妻を支えるため、転院など家族が一緒に過ごす時間を少しでも延ばす努力を重ねました。
清水健さんも周りの方々も、どんなに悔しく悲しかったことでしょう。
我が子を残して逝く身にとってもどれほど残念で悲しかったことでしょう。
息子と歩んだ日々

ここから清水健アナの子育て奮戦記が始まるのですね。
ただでさえニュースキャスターという職業は責任の伴う「社」の看板ともいえる仕事。
どうやって仕事と子育てを両立されたのでしょうか。
- 日常とライフワークの両立
- 本音と葛藤
- 書籍と講演での想い
彼は、妻の死後、約8日でニュース番組へ復帰します。
その後もキャスター業、育児、講演活動とフル稼働の日々を送りました。
彼が、メインキャスターを務める「かんさい情報ネットten.」から姿を消したのは、’15年2月2日のことだった。その17日後、番組に復帰した清水アナは妻・奈緒さんが他界したことを沈痛な面持ちで告げたのだった。引用:週刊現代
日常とライフワークの両立
2020年には「がんなどの難病対策に取り組む基金」を設立し、全国で命の大切さを語っています。
退社の約1年前、がんなどの難病対策に取り組む団体・個人を支援する基金を設立した清水さんは今、講演で全国各地に足を運び、命の大切さを訴える
引用:スポーチ報知
また、本記事では「どれだけ頑張ってもママの代わりはできない」
と率直な気持ちも吐露し、厳しくも愛情深い父親像を模索しておられるのが伝わります。
清水健さんは「清水健さんの子育て日記」(東京すくすく 東京新聞)に息子さんとの日常を投稿されており、多方面での活動を知ることができます。
「お母さんと行っていたんだ!」
「少し体を動かしておなかをすかせよう」。こんぴらさんの石段1368段を上る。これは僕の提案だった。帰宅後、「お母さんと行っていたんだ!」。いつも飾ってある写真の風景と、
出典:東京新聞
本音と葛藤
担任との個人懇談で息子について話す場面もあり、親子の成長を感じる小さな喜びもしっかり拾い上げています。
また急に学級閉鎖になったり、それが自分の仕事と重なり、時間調整に四苦八苦することなどもご自分のブログで発信。
「学校からの『学級閉鎖』の連絡、覚悟はしていたけど『えっ、どうしよ?』・・・携帯のカレンダーを何度、確認しても、変わることはない、打合せや司会、やっておかないといけない資料づくりなど」の予定
引用: Ameba News
書籍と講演での想い
著書『112日間のママ』では、妻との日々、闘病と家族の絆、そして息子と歩むこれからを赤裸々に綴り、多くの人の胸を打ちました。
学校や公共施設での講演では、「大切な人に感謝を伝えることの大切さ」「今という時間を大切にする」というメッセージをあたたかく伝えています。
「なんとか前を向いて行く……」、と誓いはするが、「やっぱり悲しくて寂しくて……」と絞り出した清水アナの叫びに、誰もが胸を打たれます。
引用:小学館
清水健さんはこうやって精力的に講演会活動も行っておられます。
まとめ
生後3か月で母を亡くした息子と二人三脚で進む清水健さんの様子をお伝えしました。
育児・仕事・講演――どれも手放さず、父親として、人として歩む道を選び続けていることがわかりました。
でも、清水さんご自身は「ほとんどおばあちゃんに子育て手伝ってもらっている」
と、自分を責める日々もありました。
清水健さんの歩みは、家族の愛、命の繋がり、そして“今この瞬間を大切に生きる”ことを深く感じさせます。
彼自身も言う通り“完璧ではない”子育てですが、「失わない強さ」——
その言葉が、読む人の心を優しく包み込むはずです。
これからの清水健さんの多方面の活動とお子さんの成長を応援したいと思います。
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