池松壮亮がなぜ秀吉なのか?『秀吉兄弟』の“静かな革命”の現在地とこれから!

1月4日から始まったNHK大河ドラマ『秀吉兄弟』。

放送開始前の10月2日、豊臣秀吉役に池松壮亮が決まったというニュースは、多くの視聴者にとって驚きとともに受け止められました。

豪放磊落、成り上がりの象徴として描かれてきた秀吉像とは、明らかに異なるイメージを持つ俳優の池松壮亮は果たしてどのような演技を見せるのでしょうか。

本記事では、キャスティングの背景と大河ドラマが担う日本の歴史という観点からも『豊臣兄弟』を深掘りしていきます。

目次

池松壮亮がなぜ秀吉なのか?

出典:クランクイン

なぜ、池松壮亮さんが『豊臣兄弟』の「秀吉」役なのでしょうか。

この人選には従来像を壊す何かの意図があるのかもしれません。

これまでの大河ドラマにおける秀吉は、明るさ、豪快さ、圧倒的なエネルギーを前面に押し出した人物として描かれることが多かったのは事実です。

制作陣が池松を選んだ理由は、秀吉を「結果として天下人になった人間」として描き直そうとする意志にある?!

豊臣兄弟!:26年大河ドラマ “秀吉”池松壮亮は納得の人選 制作統括が起用理由明かす「信長が『サル!』と言える人」

2026年放送の仲野太賀さん主演のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟』の新キャストが10月2日発表され、池松壮亮

さんが豊臣秀吉を演じることが分かった。同日、NHK放送センター(東京都渋谷区)で行われた会見で、制作統括の松川博敬さんが池松さんを秀吉役に起用した理由を明かした。

引用:MANTANWEB


野心や才覚よりも先にある、不安や迷い、他者との距離感。

その積み重ねが、後の大きなうねりにつながっていく――そんな物語を成立させるためのキャスティングだったといえるのではないでしょうか。

一方、池松壮亮が持つのは、内面の揺らぎや葛藤を丁寧にすくい取る繊細な表現力です。

それこそが彼に求められての今回の大抜擢なのだと思います。

『秀吉兄弟』の“静かな革命”の現在地

出典:シネマトゥデイ

1月4日から始まった大河ドラマ『豊臣兄弟』は、池松壮亮さんと仲野太賀さんの演技が注目されます。

池松さんの「秀吉」はどのように表現されるのでしょうか。

始まったばかりなので、池松さん自身教科書で少し勉強しただけの秀吉、その役になるにはどうしたらよいか研究中ともらしていたりします。

まだ完成形にはほど遠いというのが現在の状況でしょう。

豊臣兄弟!」豊臣秀吉役・池松壮亮インタビュー(上)より

池松さんの今回の秀吉抜擢に対するご自身の思いの一端を見ることができます。

「これまで映画の場を中心に自分がやりたいことを突き詰めてきました。今回は同時代に生きる人たちに、より親密に、面白いドラマを手渡しする気持ちで取り組みたいと強く思っています。それは、多くの人を幸せにしたいと願った、秀長や秀吉という人の人生からのメッセージなのかもしれません」

引用:Sponichi Annex

放送が始まった現在、池松壮亮の秀吉は、どこか自信なさげで、兄や周囲の人々の言葉に耳を傾けながら、自分の立ち位置を探している段階に見えるところもあります。

しかし、その「未完成さ」こそが、この秀吉の最大の魅力だともいえます。

感情を爆発させることは少なくとも、視線や間、沈黙の中に確かな感情が宿っているのかもしれません。

その点において、池松壮亮さんは外見からしても「地で行ける」、そのままの池松さんを生かしてほしいと思ってしまいます。

視聴者は派手な成功譚ではなく、一人の人間が少しずつ変わっていく過程を、間近で見守ることになるからです。

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